PHP 8.2 Readonlyプロパティについて

PHP 8.2では、Readonlyプロパティが導入されました。この機能を使うことで、オブジェクトのプロパティを不変にでき、一度設定された値を後から変更できなくなります。以下に、PHP 8.2 Readonlyプロパティの使用方法とコード例を紹介します。

基本的なReadonlyプロパティの使用

Readonlyプロパティは、クラスのプロパティを一度設定した後、変更できないようにします。

phpCopy code
class Article {
    public readonly string $title;

    public function __construct(string $title) {
        $this->title = $title;
    }
}

$article = new Article("PHP 8.2 の新機能");
$article->title = "変更しようとしてもエラー"; // エラー：readonly プロパティを変更できません

この例では、Articleクラスにreadonlyプロパティ$titleを定義しています。コンストラクタで一度設定した$titleは、後から変更しようとするとエラーが発生します。

複数のReadonlyプロパティを持つクラス

クラスには複数のReadonlyプロパティを持たせることができます。

phpCopy code
class Person {
    public readonly string $firstName;
    public readonly string $lastName;

    public function __construct(string $firstName, string $lastName) {
        $this->firstName = $firstName;
        $this->lastName = $lastName;
    }
}

$person = new Person("John", "Doe");
$person->firstName = "Jane"; // エラー：readonly プロパティを変更できません

この例では、Personクラスに$firstNameと$lastNameという2つのReadonlyプロパティを定義しています。コンストラクタで一度設定された値は、後から変更できません。